現在の映像制作において必修科目とも言えるのがインタビュー。
プロモーション映像から会社紹介映像、採用向け映像など、ドラマ作品を除いてインタビューのない動画はないと言っても過言ではありません。
特にビジネスにおいて企業の魅力を顧客や就職希望者にダイレクトに届けるためには、インタビュー映像の存在は必要不可欠でしょう。
インタビューにはテキストだけでは決して伝わらない、語る人の本音や表情を通して見る人の心を動かす可能性があります。
しかし、同時にインタビュー映像の難しさを感じている人も少なくないはずです。
そこで今回は視聴者の心を動かすための「良いインタビュー映像に必要な条件」について解説していきます。
■ この記事で学べること
1.インタビュー映像の難しさと課題
インタビュー映像は、一見簡単そうに見えて実は多くの課題があります。
自社でインタビュー映像を制作したことのある方は、「インタビューのために何を準備していいのか分からない」「いざ撮影になるとぎこちない会話になってしまう」などの難しさに直面したことがあるのではないでしょうか?
映像用のインタビューは「言葉」をいかに引き出せるかが大きな課題となります。
文字媒体のインタビューと異なり、映像では編集の自由度が低くなります。雑誌やWEBのインタビュー記事では、引き出した言葉を整理したり、言い換えたり、省略を埋めたりと自由に扱うことができます。
しかし、映像用のインタビューでは、「言葉」がなければ映像上は言っていないこと、思っていないことと同じです。
そのため、いかに適切な言葉を引き出せるかが重要になってくるのです。
2.「リアル」な言葉の力
人の心を動かすインタビュー映像には、「リアル」さが必要不可欠です。
どれほど美しい言葉を並べたとしても、それが本心でなければ誰の心も動かすことはできません。
視聴者は鋭い洞察力を持っています。
「本心で言っていないな」「誰かに言わされているコメントだな」といった印象を持たれてしまっては興覚めです。
本心で、自分の気持ちを正直に伝え、台本ではなく自分の言葉で話す。
そんなリアリティがあってはじめて、視聴者の心に届くのです。
3.メッセージ性とリアリティの両立
しかし、リアルであればどんなインタビューでも良いというわけではありません。
映像には作る目的=メッセージがありますし、その目的達成の手段としてインタビューが採用されるわけです。
つまり、リアルであると同時にメッセージが視聴者に伝わることも大切になる。
この両立を図るためには、以下の点に注意が必要です。
■ まとめ:心を動かすインタビュー映像の極意
質の高いインタビュー映像の核心は、「リアリティ」と「メッセージ性」の絶妙なバランスにあります。
本心から発せられた言葉が、制作の目的に沿って巧みに引き出されたとき、視聴者の心を揺さぶるインタビュー映像が生まれるのです。
もしインタビュー映像を制作する際は、本記事で紹介したポイントを意識してみてください。
準備段階で質問リストを作成し、撮影時はリラックスした雰囲気づくりを心がけ、編集では「リアル」と「メッセージ」のバランスを考慮しましょう。きっと、あなたの作品は視聴者の心に深く刻まれることでしょう。