デザインや映像を手がけるクリエイターであればもちろんですが、そもそもすべての仕事において「アイデアを出す」ことは求められます。
しかし、多くの人がアイデア創出に苦労しています。
なぜでしょうか?
その原因は、アイデアの本質に関する誤解にあります。
本記事では優れたアイデアに共通する4つの意外な真実を紹介することで、あなたのアイデアに関する誤解を解いていきます。
1.いいアイデアだけがアイデアではない
「つまらないアイデアなんて意味がない」
あなたはそう思っていませんか?
実は、それが最大の誤解なのです。
優れたアイデアは、凡庸なものから生まれます。100の平凡なアイデアの中に、1つの傑作が潜んでいる可能性があります。
例えば、Googleの検索エンジンも当初は「また1つの検索サイト」に過ぎませんでした。しかし、そこから世界を変える企業へと進化したのです。
重要なのは量。
つまらないアイデアを考えられない人に、いいアイデアを考えられるはずはありません。
まずは判断を保留して、思いつくままにアイデアを出し続けることが大切なのです。
2.アイデアとは「これまでにない新しい何か」ではない
アイデアを考えるときに、ついつい「iPhoneのようなこれまでにない新しいもの、オリジナリティのあるもの、誰も見たことのないようなものを思いつきたい!」と考えてしまうもの。
しかし、iPhoneのアイデアを細かく分析してみると、以下のものを組み合わせたものが分かる。
これらの既存技術を組み合わせ、使いやすさを追求した結果、革命的な製品が誕生したのです。
つまりアイデアとは、「既存の要素の組み合わせや、一部を変更したもの」であるのです。
アイデア発想では、「新しさ」よりも「組み合わせ」に注目しましょう。
身の回りの物事を「どう組み合わせられるか」という視点で見てみるのです。
3.アイデアとは思いつきやひらめきではない
アイデアは天才的なひらめきから生まれる。
これも大きな誤解です。
アイデアは天才的な思いつきやひらめきによって降りてくるものと考える人も少なくないと思いますが、残念ながらそれでは何時間たっても何も出てきません。
優れたアイデアは、地道な作業から生まれます。
その秘訣は「書くこと」。
大切なのは「いいアイデアを思いついたら書く」のではなく「頭に浮かんがことは何でも書く」こと。アイデアのクオリティは後で考えればいい。まずは量を確保することに集中しましょう。
4.アイデアの良し悪しは主観では決まらない
「このアイデアは素晴らしい!」
そう思った瞬間、要注意です。
アイデアの良し悪しは、個人の好みで決まるものではありません。
明確で客観的な基準が必要なのです。
自分の主観を一旦脇に置き、冷静に分析する姿勢が、アイデアを磨く鍵となります。
まとめ:アイデア創出の新たな視点
優れたアイデアは、意外にも身近なところに潜んでいます。
凡アイデアを軽視せず、既存の要素の組み合わせに注目し、思いついたことを書き出し、客観的に評価する。
この4つの真実を実践することで、あなたのアイデア力は飛躍的に向上するでしょう。